片山邸・内部
(写真撮影 岡山県加賀郡吉備中央町下加茂15-1 片山邸 2012.2.6)
百畳屋敷とも呼ばれた旧家 「片山邸」のお座敷です。
この母屋は、明治14年に建てられたものらしいですが、
江戸時代の日本建築の様式を一部に残しているそうです。
訪れた寒い日、片山邸の中の「茶房かたやま邸」でランチをすまし、
お座敷の中に上がって、見学させてもらっていると、
お店の方が、今日は時間があるからと、説明してくださいました。
お話によると、このお座敷が、一番 格式の高い部屋で、
殿様クラスの身分の高い方が停まられたり、休まれた部屋だそうです。
天井を見上げると、・・・。
わずかですが、右の部屋と、左側の部屋では、天井の高さが違うそうです。
左の部屋が、床の間のある 一番りっぱな部屋で、
この部屋の上は、誰も歩けないように 畳が敷かれていないそうです。
昔は、身分の高い偉い人の頭の上を
歩いてはいけないということで、このような形のようです。
上は、どうなっているかというと、・・・。
普段は、公開していない木の扉を、特別に開けて見せてくださいました。
二階は、一段高く床が上がっていて、
大きな古いナガモチや、箪笥や行灯、昔のアンカなど、
大昔の家財道具が保管されていました。
二階の「片山家資料室」には、
昔使っていた籠なども展示されています。
片山邸は、以前は 長屋門や酒蔵などもある
かなり広大な屋敷だったそうです。
それが、道路改修工事で撤去され、
今では母屋を残すのみとなりました。
玄関の脇に、二階の隠し部屋へ上がる 上り口もあります。
一見わかりませんが、複雑な造りになっているようです。
土間の天井の梁の太いこと・・・!
歴史を感じます。
(写真撮影 岡山県加賀郡吉備中央町下加茂15-1 片山邸 2012.2.6)
お座敷から見える中庭です。
右側の古い土塀が、昔のままのものだそうです。
土塀の瓦も苔むして、味わい深い感じです。
左側の塀は、改修工事の際に新しく作られた塀だそうです。
中庭の大きな岩も苔むしています。
429号線が すぐ塀の前に通っているのに、
中庭は 静寂・・・。時が止まっているかのようです。
裏庭は、訪れた人が休めるようにベンチが設置されています。
裏庭の古井戸も、苔むした屋根が歴史を感じさせます。
りっぱな土蔵も見えます。