FC2ブログ

この世に、あの爺婆あらわる!

 前回の話には、余談があります。



 水田の上を飛び、走る爺婆をみた夢から、何日かして たまたま隣の市のフリーマーケットに行きました。



 何を買うでもなく ぶらぶら見ていると、骨董品や古い建具や鉄瓶や肖像画なんかを たくさん並べているブースがありました。



 あまり骨董品とかには、興味がないので 通り過ぎようとした瞬間、あるものが目に入り 釘付けになりました。



 なんと、あの夢で見た爺婆に そっくりの爺婆の人形がそこにいるではありませんか!



 私の家にある爺婆の人形たちは、布製で身長も17センチぐらいなんですが、その人形は約10センチぐらいの、ほんとに小ぶりな人形でした。



 その小ささが、夢で見たサイズと同じだったので、そしてその服や表情も、そっくりで あまりに似ていたので思わず身震いしてしまいました。



 近づいて よく見ると 陶器製でした。ふたりとも優しい顔立ちに上品な色彩の着物をきていました。



 店の男の人に聞くと、この爺婆の前の持ち主は、昔 教師をされていた一人暮らしの老婦人だったそうです。



 老婦人が亡くなられたあと しばらくして親戚の人が 古い家を取り壊すことにしたので、家の中の古いものを引き取ってほしいと呼ばれたそうです。



 そうして家一件分の古い物を 全部まとめて買い取ってきたのだということでした。



 私は しばらく人形を見ていましたが、買わないと後悔すると思い、その爺婆を買って帰りました。



 私の家には、爺婆の人形がありますが、実家にはなかったので、その爺婆を 実家に持って帰ることにしました。



 床の間の右側のほうに、赤い毛氈の上に載せ、後ろに小さい金の屏風をつけて 置きました。



 なんとなく落ち着いて喜んでいるように思えて、ほっとしました。



 これは ただの偶然かもしれません。でも不思議な夢と出来事でした。これは 推測にすぎませんが、なんとなくこんなふうに思いました。



 今 思うと 夢のなかの松並木の下で お別れしていた人々のなかに、私の親戚ではない人たちもいて、横のほうで やはり親戚どうしと思われる人たちと 別れの言葉を言い合っていたのです。



 もしかして、もしかして 松並木の向こうにいた その人は この人形の持ち主の老婦人だったのかもしれません。



 天寿をまっとうした老婦人の最後を見送ろうと、ずっとお守りしてきた爺婆が、必死に駆けつけようとしていたのかもしれません。



 夢の中では、小さな小さな爺婆でしたが、その必死さ、思いつめたようなけなげさには驚愕にあたいするものがありました。



 もし推測どおりなら、その必死さも納得がいきます。



 私の祖母や大叔母とは、古い家を取り壊したということしか、その老婦人と共通点は ありませんが、偶然 同じ時期だったのかもしれません。



 でもきっと、その老婦人の方と祖母や大叔母は 仲良く 松並木の向こうを談笑しながら、歩いていったように思うのです。 



 



 



 

関連記事
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

kenken358

Author:kenken358
ken ken
主に妖精・小人・天使のイラストを描いています。
趣味は庭仕事・ガーデニングです。
minneで作品を販売しています→https://minne.com/@358fairy/profile

検索フォーム
広告


最新記事
最新コメント
広告


リンク
カレンダー
09 | 2019/10 | 11
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
カテゴリ
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR